今まで日経225のオプション取り引きについてプットの買いとプットの売り、そしてコールの買いについて記載してきました。残るコールの売りについて説明しようと思います。
日経225のオプション取り引きに関しまして日経平均が下がった時に利益が出やすいのがプットの買いとコールの売りになります。プットの買いについては日本株やETFなどを保有している時の保険として取り引きすると良いと説明しました。コールの売りについては日経平均がある一定の数値以上には上がらないと予想するときに使います。ただ、コールの売りは予想に反して日経平均が上がり続けた時に損失が無限大になる恐れがあります。一方、プットの買いは購入した価格以上の損失は発生しません。
上記の2点が大きな違いです。私はリスクヘッジとしてプットの買いをお勧めします。コールの売りについては損失が大きくなる恐れがあるのであまりお勧めしません。こまめに相場を見れるかたでしたら予想に反して日経平均が動いたときに早めの損切りもできますが、人はなかなか損失を確定できない性質を持っています。近い条件でしたらプットの買いで入ったほうが損失が限られていますので心理的にも安心できるでしょう。
具体的にコールオプションの売りについて説明しますと日経平均が26500円の時に1000円上の権利行使価格27500円のコールオプションを195円で売ります。27500円で買う権利を売るので、27500円まで上がらないと予想する取り引きです。日経平均の下げに期待するので現物株やETFを持っている人にとってはリスクヘッジになります。
コールオプションを売った後に日経平均が下落するとSQまでに27500円までは上がらないだろうと考える人が増えオプション価格が下落します。売りから入っているので価格の下落はプラスになります。注意点としては上記でも挙げたようにポジティブサプライズなどが出て日経平均が急上昇するときです。この時に損失は限りなく増えていきますので注意していください。
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