NISAの損益通算と繰越控除とロールオーバーについて。

投資あれこれ

NISAは損益通算や繰越控除ができない点に注意

 一般NISAは1年間に投資できる金額の上限が120万円で、非課税期間は5年間です。メリットはもちろん税金が掛からないことですがデメリットとして損失が出ても損益通算や繰越控除ができない点が挙げられます。そういう意味では一般NISAのほうが積み立てNISAよりも上級者向けですね。積み立てNISAも損益通算と繰越控除ができませんが非課税期間が長い分、リスクは減るでしょう。またNISAは自分で全て銘柄を選ばないといけないのでより難易度が高いといえます。

 一般NISAは2023年に終了します。もっと簡単で制度に生まれ変わる予定です。新制度について2022年の9月時点ではまだ確定している情報はありません。

ロールオーバーに関して

 ロールオーバーは一般NISAの非課税期間が終わった後に売却をしないで、保有している株式などを新しい非課税枠に移動させることです。手続きをしないと課税の対象になってしまうのでロールオーバーの手続きを忘れて課税することになってしまった、というのはたまに聞きます。2024年から新NISA体制に移行する予定ですのでこれから一般NISAを行うかたはロールオーバーができなくなる予定です。新NISAに関しましては詳細がまだ決定していません。これからどうなるか確認する必要があります。

 そんな中で岸田総理が掲げる「資産所得倍増プラン」に関しましてNISAの非課税期間の恒久化が必須であるとニューヨーク証券取引所(NYSE)の講演で発言されました。ここまで断定的に発言されたのであればNISAの非課税期間が恒久化される可能性は非常に高いと思います。

 この講演で首相は「日本には2千兆円の個人金融資産がある。現状はその1割しか株式投資に回っていない。資産所得を倍増して、老後の為の長期的な資産形成を可能にするには、個人向け少額投資非課税制度の恒久化が必須だ」と発言しました。NISAの非課税期間の恒久化は岸田総理が掲げる「資産所得倍増プラン」の柱にするようですが、これによって取り引きがより活発化して株式市場が活性化することを願いたいです。

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