海運三兄弟(と私が勝手に呼んでいますが)の決算がで揃いました。商船三井の決算が事前に出て、昨日が日本郵船と川崎汽船の決戦発表日でした。
ONEの成果で事前に三社とも決算が良いのは予想されていたので、一番の注目は配当金だったでしょう。結果的には川崎汽船の配当がちょっと期待より少なかったということで昨日は川崎汽船が売られました。しかし本日(2022年8月4日13時)の時点では盛り返し10100円(前日比+5.4%)で推移しています。ちなみに日本郵船は10960円(前日比+1.95%)、商船三井は3800円(前日比+1.6%)です。
川崎汽船は前日の決算後に落ちた株価を取り返した形になっています。結果論になりますが前日の後場の時点でいくらか買っていけば大きな利益が出たでしょう。川崎汽船は元々1000億円以上の株主還元を掲げていましたが、昨日の決算ではその説明がされませんでした。その為、一時的には株価は落ち込んだもののまだ具体的には発表されていない1000億円以上の株主還元の期待を込めて本日価格を戻した形でしょうか。
川崎汽船の1000億円規模の株主還元に関しましては「追加配当という形にするのか、自己株式取得という形にするのか、どのような形にするのかについては、もう少し時間をいただいて検討したいと考えています」とホームページのIR情報欄に記載されておりますので具体的な形については今後の情報を待ちましょう。
三社はONEの影響もあって似たような業績、配当、株式分割を辿っていますが三社の違いがこれから大きく変わってくるかはそのあたりの株主還元の結果次第になりそうですね。私は商船三井を持っていますが、一時的に大きく下げた時には他の2社も追加で買おうかと考えています。その商船三井ですがここ半年間の高値に迫ってきています。この半年で2回ともその高値を抜けずに戻されているので、今の3800円付近の高値を抜けていけるかがテクニカル的にはとても重要になってくるでしょう。もしまたしても大きく跳ね返されるようでしたら、移動平均線の位置も併せて考えて一旦利食いするのもありかと思っています。
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